「まだです。」ってえのは、なんだ?
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    いやあっ、面白かった!!

    感動的に面白かった。

    さいきん寄席にも行けてないので、久しぶりに爆笑して、気持ちよかった。

     

     

     

     

    昨夜、わからないまま誘われて出かけた、「劇・楽・団 まだです。」の初回公演です。まだ、6月17日日曜まで公演やってます。入間市文化創造アトリエAMIGOホール 

    http://xymox-jam.com/?p=506

     

    金子しんぺい(パントマイミスト)
    河野真志(芸人)
    齋藤ちゃくら(ミュージシャン)
    龍英(音楽家)

     

    魅力的で個性的な若者4人のユニット。それぞれの持てるワザを生かして、作り出した、まったく新しい試みです。一本数分の寸劇、100分。 

    おすすめです!

    ぜひ、見てください!!

     

    文責・藤本邦彦

    | 落語・演芸 | 07:03 | comments(0) | - |
    ルドンと、片山健
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        絵を見ることのなかった二十代の私に、衝撃を与え、見ることへの関心に差し向けた画家がオディロン・ルドンです。ルドンは、19世紀末のフランスの画家です。「ルドンー秘密の花園」展に行きました。東京の「三菱一号館美術館」、5月20日で残念ながら、会期終了です。

       

        ルドンは、木炭やリトグラフの白黒の世界、かなり異様な初期の絵が有名です。たとえば「沼の花」。夜の沼に一輪咲いた、ホウチャクソウのような、悲しげなおぢさんの顔の花が、静かに輝いている絵は、特に知られています。美術に教養のなかった私に、興味を持たせた絵です。

       

         色彩を、きらきらとした光におきかえて表現した印象派絵画全盛の時代に、ずっと黒だけで描き続けていたのが、ルドンです。しかしながら、黒で描くということは、光と影の観察力と、比類なきデッサン力が必要です。「黒は最も本質的な色だ。精神のための働き手なのだ」 ルドンは、モノクロ画を長く修練してから、パステル画や油絵を多く発表し始めます。その発色の美しいこと。

       

       

       

        モノクロの世界から、色彩へ転身した絵本作家がいます。片山健さんです。若いころは、精緻なデッサンの細密な鉛筆画をずっとやってこられ、長男の誕生に、ありあまるパワーを感じて油絵で描き下ろした絵本「どんどん どんどん」で、一気に色の世界に転身しました。それから、油彩、水彩で数々の名作を発表しておられる、わたしの一番好きな作家です。片山さんの描く、生き物、植物のなんと生き生きとしたことか!

      「やまのかいしゃ」「たんげくん」「えんそく」など、大好きです。片山さんは、一度あった人は、絶対忘れないとおっしゃっていました。優れた画家の資質は、形の細部の記憶力なんだなと、納得したことがあります。

       

          『ルドン 私自身に』いう自伝で、こうも語ります。「暗示の芸術は、ものが夢に向かって光を放ち思想がまたそこに向かうようなものです。退廃と呼ばれようが、呼ばれまいが、そういうものです。むしろ我々の生の最高の飛翔に向かって成長し、進化する芸術、生を拡大し、その最高の支点となること、必然的な感情の高揚によって精神を支持するのが、暗示の芸術です」 これは、象徴主義といわれる流れです。ギリシャ神話の世界などを題材に、「暗示」を圧倒的なリアリティで、空想世界を精緻に、象徴的に描いた画家たちが、象徴主義の作家たちです。コンスタン・モンタルドの「天国の庭」、ポール・デルヴォーの街路樹など、巨樹に象徴的な意味を持たせて描いた画家が多くいました。

       

        ルドンは、二十歳前にアルマン・クラヴォーという植物学者と出会い、多大な影響を受けたとされます。今回の展示は「植物と装飾」という副題がついていて、人物画の傍らに立つ巨樹、華やかな花、蝶、モノクロの半分植物のような奇怪な生き物などの作品を系統的に展示しています。

      メインは三菱美術館が買い取った「グラン・ブーケ」です。2.5×1.7メーターの大画面に、青の花瓶が据えられて、零れ落ちんばかりに花々が盛られた絵です。キク科、ケシ科と思われる花は、現実になさそうな色と形。そのわきには、金色の葉の巨樹が。巨樹は信仰の対象になるくらい、精神的な支えであり、植物は、根源的な生命力を感じさせるものです。

        

        絵に描かれた植物が何で、何を暗示するものなのか、商売柄、とても気になります。

       

       

      文責・藤本邦彦

       

      | 美術 | 21:28 | comments(0) | - |
      『獄友』来るべきもの
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        ポレポレ東中野にて絶賛公開中のドキュメンタリー映画、『獄友』を観て来ました。

        『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』、『袴田巌 夢の間の世の中』に続く、金聖雄監督のシリーズ第3弾です。

        石川一雄さんと袴田巌さんに加え、今回は「布川事件」の桜井昌司さんと杉山卓男さん、「足利事件」の菅谷利和さんたちにもスポットが当てられます。


        映画はフリージャズのような息を飲むドラムソロで幕を開け、トランペットやベースやピアノやテルミン!などのやはりスピリチュアルな素晴らしいソロ演奏が、冤罪被害者である登場人物それぞれのシークエンスのBGMとして、当時の事件のモノクロの記録映像や写真と相まって緊張感を生みます。


        劇中の音楽を聴いていてふと、3年前に亡くなったオーネット・コールマンという音楽家のことを思い出しました。

        フリージャズなんて言うとちょっと取っ付き難いイメージがあるかも知れません。突き詰めていくと正直音楽だかなんだかよくわからなくなって、現代音楽なんかとの境界もはっきりしない部分はあるし、もとより音楽が思想云々を纏いだすと極端に詰まらなくなったりもします。

        だけどこのオーネット・コールマンらが発明したいわゆるフリージャズと呼ばれる音楽の、メロディ、コード、リズムなど西洋音楽の制約や構造からの脱却であったり、或いは当時の黒人ミュージシャンたちの人種差別への抵抗や解放への切なる願いといった表現の下地となるもの、特に南部出身のオーネットはこの問題に対する意識が強かったのかも知れませんが、そういったこの種の音楽が持つ背景や文脈、自由というものに対する姿勢が、この映画の物語のテーマと重なるところがあって、今回の作品のこの音楽的アプローチがなんだか勝手に腑に落ちたりもします。


        物語に話を戻すと、やはり皆、奪われて失われた時間に対する苦悩や葛藤をそれぞれ抱えながらも、人並みの社会生活の中で手探りで自由を求めて生きていく姿が描かれます。

        石川さんは毎日体を鍛えながら自身の無実を訴え続け、袴田さんは拘禁症と闘いながら少しずつ現実世界へと希望へと歩み出し、桜井さんは自ら作詞作曲した曲を涙しながら高らかに歌い、菅谷さんは生まれ育った街に戻り孤独と向き合いながらも法制度や権力に声を上げます。

        皆それぞれ違う街に住み新たな人生を送っているけれど、誕生日を祝いに駆けつけたり、コンサートを聴きに駆けつけたり、体調を崩したら見舞いに駆けつけたりと、情深い絆で支え合い、新たな自由やこれからの幸せを共有していこうとしている様に見えます。

        そんな彼らは皆共通して、クシャっとした屈託のない笑顔を時折みせます。

        やましさや後ろめたさなど微塵もないけれど、どこかある種の照れが見え隠れするようなそんなクシャっとした人間味溢れる笑顔がなんだか妙にこちらを惹きつけます。


        そしてエンドロールの素晴らしい大合唱大団円。映画ってやっぱりイイなぁと思わせてくれます。


        劇場を出る時、あまり若者の姿を見かけなかったのが少し気になりました。

        死刑制度と冤罪の問題、差別意識と同和問題の歴史、またメディアリテラシーについて、あらゆるメディアやSNSなどで拡散される膨大な情報の渦の中で、飲み込まれる脆弱な個人の主観の危うさ、その拠りどころなどなど、本当に様々な社会問題ついて、そしてそれに対峙する個人について考えるきっかけになるので、もっともっと10代、20代、30代の若い世代が劇場に足を運んで観るべき映画だと思いました。



        文・神田

        | 映画・本 | 23:11 | comments(0) | - |
        建仁寺垣をつくりました
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            1ヶ月くらい前に筧を取り替えさせていただいたお施主様から、せっかくだから垣根もやり替えたい、とうれしいお話が。

          三方を建仁寺垣でぐるっと囲ってあるとても素敵な和風の庭なのです。以前製作した垣根は十数年経ち、そろそろ替え時でもありました。

           

            建仁寺垣は遮蔽性の高い垣根ですが、思ったより圧迫感はなく、特に今回は青竹での製作でしたので、とても明るいお庭になりました。また、経年変化によって色の変わりやグラデーションも自然素材ならではの楽しみです。

           

          まずは竹の運搬。

          3.4メートルの軽トラに、6メートル近い竹を積んで走るのはなかなか勇気?!がいります。

          もちろん警察で、通行許可証を申請し、ゆっくり安全運転で、大きな通りを選んで走ります。

          ちなみに、最後尾についている赤っぽい布は、私がクビに巻いていた和風バンダナです。

          軽トラの向こう側は製作中の垣根。立子をかきつけたところ。

           

            建仁寺垣の材料は、立子となる建仁寺竹(太い竹を4〜6等分に縦に割ったもの)、立子を押さえるための押縁(太い竹を縦半分に割ったもの)、玉縁(一番上に被せる傘縁と押縁が一つになったもの)、あとは柱や立子を支える胴縁などです。

            今回は既存のアルミフェンスにはさみ込むというやり方でしたので、さまざまな工夫やアイディアを出し合いながらの製作でした。特に南側の道路に面しているところは両面の建仁寺垣で、立子のかきつけに苦労しました。

           

          完成。南側、両面の建仁寺垣。前の写真と比べると、玉縁や押縁が黒のしゅろ縄で結んであり、ぐっとひき締まった姿です。

           

             西側。門から玄関へのアプローチ。ドウダンツツジの生垣と低めの建仁寺垣とのコンビネーションが美しい。ドウダンツツジは春、クリーム色のちっちゃな花が咲きほころび、そして秋は真っ赤に葉っぱが染まるので季節を通して楽しめます。

           

            東側はお隣のお庭との遮蔽で高さを一間(約180センチ)としています。取り替えたばかりの筧もぐっと映えています。前回のブログ、「かけいのとりかえ」の2枚目の写真が同じ場所なので是非見比べてみてください。ずいぶん明るいお庭になりました。

           

            自然素材でつくる垣根は製作する手間はかかりますが、樹脂やプラスチックでできた人工の竹の垣根とは全く違う暖かさを感じます。また、撤去する時はすべての材料が最終的には土に還るエコ素材でもあります。プラスチックなどは使用後はなかなか資源にはならず、ゴミとなりますから。

           

            庭に自然素材で垣根をつくると、また新たな楽しみが生まれてくるかもしれませんね。

           

          文責  名和田俊二

           

          | 仕事 | 23:22 | comments(0) | - |
          「かけい」を作りました
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             「かけい(筧)」を、三軒続けてとりかえました。「かけい」は、「つくばい」の水鉢に、水をおとす樋のことです。

             「つくばい」というのは、茶席などで、手や口をすすぐ水をためておく水鉢の周辺一式のしつらえをいいます。庭先につくばって(しゃがんで)手を洗うところから、「つくばい」と言います。庭の中に、水のある風景はとても贅沢で、うるおう感じがします。

             必ず必要なものは、水をためる「水鉢」ですね。本格的に作るには、つくばうときにしゃがむ「前石」、右手に「湯桶石」、左手に「手燭石」という役石を置きます。水を流すところは、「海」と言って、砂利で埋めます。ただ、ここまで作るとけっこう大きなスペースが必要なので、「前石」と「水鉢」、極論すれば「水鉢」だけでも十分です。「かけい」も省略してもいい、しつらえです。あとは、スペースや、お好みによります。

             

             

             

             

             しかし、「かけい」があると石とは別の素材で、水が流れていなくても、なごんだ雰囲気になります。水が流れるものなら、素材もデザインも自由に組み合わせていいのです。昔なら、泉や川から水を引いたでしょうが、いまは、地面の下から水道管を立ち上げて、斜め下の水鉢に流すパターンがほとんどです。あるいは、水道をひかず、飾りでつけることもありです。

             「かけい」は、自然に中空になった竹で作ることが多いですね。竹に丸太の小口切りをはめて、竹の口をつけたものが大半です。今回は、暮れに太い竹が手に入ったので、それを利用して、竹のみで手作りしました。「かけい」を竹のみで作ると、なかなかすっきりして、瀟洒な雰囲気になりますと、自画自賛してみました。

             

            文責・藤本邦彦

             

             

            | 仕事 | 22:15 | comments(0) | - |
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