2018.08.05 Sunday
暑中お見舞い申しあげます。
関東では早々に梅雨が明け、連日猛烈な暑さが続いています。
人と同様に植物も十分な水分補給が必要です。
雨が少ない日が続くようでしたら、暑さの和らぐ夕方以降にたっぷりと水やりをお願いします。
初夏に仕込んでおいた、梅ジュースや山椒のしょうゆ漬けが食べ頃を迎えました。
梅ジュースは暑さで疲れた体の疲労回復に効果があります。
山椒のしょうゆ漬けは、焼きナスや冷奴に添えると食欲増進を促し、
また、冷房や冷たいものを飲みすぎて冷えた体を温めてくれます。
四季折々の自然の恵みを加工した保存食は、月日によって熟成されます。
厳しい季節を食べて乗り切る知恵が詰まっているようです。
今年はとりわけ庭の山椒に心を惹かれます。
ハサミを入れると香りがふわっと広がり、深く呼吸すると、その芳香に肩から力が抜けていくのを感じることがあります。
山椒の「椒」の字には「芳しい」の意があり、山の香り高い木であることからこの字があてられたそうです。
春には、木の芽と花、初夏に果実、秋には果皮と年間を通して私たちの食卓に香りや辛味のスパイスを与えてくれます。
また、成長が緩やかなことから幹が硬く丈夫ですりこ木としても使われます。
庭に一本あると、四季折々に大変役立つ木です。
8月は始まったばかり、まだまだ酷暑が続くようです。
みなさま、どうぞくれぐれもご自愛いただきまして、夏を乗り切って下さい。
文・小川祐子