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中野の看板ネコ
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      東京に雪が積もってからもう、一週間経ちます。普通ならとっくに、なくなっているのに、毎日寒くてちっとも融けませんね。まいりました。冬眠しているわけにもいかないので、無理矢理仕事していますが、雪の上に一日いると、足から冷えきってたいへんです。

      きょうは日曜日ですが、都内中野区で仕事していました。朝、施主さま宅近くの個人商店をのぞくと、カウンターにおかれた50センチ立方のドリンクの加温機上で、かまどネコがねこけています。温かいので、完全に溶けて、延びているのです。ネコ好きとしては、たまりません。きっと、店の看板ネコなんでしょう。10時の休憩時に温かいお茶を買いに行きました。ネコをいじりたおして、かわいいっすねとほめてやったら、何かサービスしてくれるかなと、すこーし期待しながら。

     

    本文と画像は無関係です

     

     ネコがいません。

     「ネコ、いないんすか?」ときくと、政界のフィクサー役で出てくるときの“伊東四朗”さんに似た中年店主は、ぶっきらぼうな無表情で「うん、いないね」とひとこと。取り付くシマもないので、仕方なくお茶を3本買って、小銭でじゃらじゃら払って帰ろうとした背中に、「一円足りない!」の一言。

     店の外に出て、この情景に微妙な既視感を覚えたのです。

     そう、落語“時そば”です。ヒマな職人、熊さんは、屋台の蕎麦屋をほめたおして一分くすねるやからを見かけて、さっそく真似してみます。ところが、つかまえた屋台は、とんでもなく不愛想な蕎麦屋。小銭でじゃらじゃらと払って、得するつもりが逆に払いすぎたってなお話。

     この情景って、まさにこれだ〜と、ひとりひざを打ったのでした。

     で、お茶はってえと、コンビニ繁盛店の加温の足りないぬるくさいお茶とちがって、回転の遅い分、とてもあちちな、ホットなお茶でありました。あったまりました。

     

    文責・藤本邦彦

    | 落語・演芸 | 20:02 | comments(0) | - |
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