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呼吸についてあれこれと その4(最終回)
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    呼吸についてあれこれと 4

     

    前回は説明が多くなってしまいましたが、第4回、最終回はすぐに具体的な話に入ります。

    「いい呼吸を日常生活(非日常も)に活かしていく、取り入れていく」私が実践していることをお伝えします。

     

    台所編

    ・キャベツの千切り  よく研いである包丁で細ーくトントントンとリズミカルに切れると気持ちいいですよね。そこで、深く息を吸い込んでゆっくり吐きながらトントントン。息が無くなって吸うタイミングでキャベツを抑えている手をずらして持ち替え、またゆっくり吐きながらトントントン。この繰り返し。どうですか?無駄な力が入らず、リラックスして楽しく美しい千切りの完成です。

     

    ・魚のさくを刺身に  これもよく切れる刺身包丁があれば最高ですね。残念ながら私は持っていないので、牛刀で代用しています…。刃元を魚にあてながら息を吸い、吐きながらスーッと包丁を引き、一気に刃先まで。また刃元を魚にあてながら息を吸い、の繰り返し。包丁の持ち方のコツは人差し指を包丁の嶺にあて、そこに軽く力を集め、あとはすべてリラックス。美味しい刺身の出来上がり。

     

    ・コーヒーを入れる  ペーパードリップ、いろんな入れ方がありますね。お湯の温度、蒸らしの落とし方(点滴?それとも一気に?)、お湯を落とす量やスピード、時間…、私は18歳から37年間、ほぼ毎日コーヒーを入れていますが、未だに試行錯誤の繰り返しです。しかし!いずれにせよ、集中してお湯を細口のやかんから落とすとき、まずたっぷりいい息を吸って、ゆっくり息を吐きながらお湯を落としていくと、割と思い通りに狙ったところへ狙った量だけ落とすことが出来ます。きれいな泡のドームができて、雑味の無いおいしいコーヒーが入れば、朝からルンルンです。

     

    そうなんです。いい息を吸って、それを意識的に吐くと、吐いているときの身体の状態はとてもリラックスしているのです。余分な力は全くと言っていい程入っていないはずです。勿論、息を吐くための筋肉(腹筋など)は使っていますが。息を止めて踏ん張れば、一瞬の力は出ますが、その状態でキャベツの千切りはできませんよね。

     

    掃除編 

    ・熊手 細かい動きだとそんなに呼吸を気にしなくても良さそうですが、たくさんの落葉などを集める時などは熊手を手が伸びるギリギリまで遠くに持っていき、一気に手前に寄せると2メートルくらいは掃けます。(もちろん熊手の幅だけですが)遠くに熊手を持っていく時に息を吸い、手前に掃く時に息をスーーッと吐きます。横にずれながら繰り返すと見る見るうちに落葉だらけだったのがきれいに。(でもまたすぐに落ちてくるけど…)

     

    ・鍋の焦げとり いろんな研磨剤やスポンジを使ってとにかくひたすらゴシゴシですよね。その時、あまりにも力を入れすぎて息が止まったままでこすっていませんか?指先も体もすぐに疲れちゃいますね。そこで、ゆったりと深い呼吸をしながら(もちろんゆっくり吐きながら)こすり、息を深く吸う時に手を休め、を繰り返すと長続きします。

     

     

    植木屋編 (やっとこの話題に!) 

    ・刈込み  刈込みばさみ(両手で持つ柄の長いやつです)で生け垣や玉ものを刈込む時に、息を吐きながら刈込み、手前に戻す時に息を深く吸う、の繰り返し。いいリズムできれいに刈れます。

     

    ・のこ引き  太い枝などをのこで落とすときに、息を吐きながら切っていき、無くなったら、押すタイミングの時に息を吸う、の繰り返し。

     

    ・刈り払い機  腰を使って体を左にねじりながら刈っていきますが、これも刈る時に息を吐き、戻す時に吸う、の繰り返し。

     

    ・トリマー  長い生け垣などを綺麗に早く刈込む機械。同じく、刈る時に息を吐き、戻す時に吸います。

     

    ※松の手入れや雑木の剪定などは残念ながら手の動きと呼吸がつながらないのですが、手元の細かいしごとが多いので、時々、深〜い呼吸をゆっくりしながら体が固まらないようにしています。 

     

    番外編

    ・筋トレ 負荷をかけている時にフーッと息を吐く。例えば腹筋を鍛えるのは、寝て、体を起こす時に息を吐き、もとに戻す(寝っ転がる)ときに自然に息が入ってくる、の繰り返し。腹筋に負荷をかける時に喉に力が入らないことを意識すると、これはうたうときの腹筋と喉とのいい関係につながります。お腹にパンチされることを想像すると、一瞬腹筋にぐっと力を入れますね。その時多分、喉もウッとつまっていると思います。うたうときはこんな風に喉に力が入ると良くないのです。

     

    ・バイクで気持ちよく曲がる  コーヒーと同じく18歳から乗りつづけていますが、最高に気持ちよくコーナリングできるのは年に数回くらい。奥が深くて、これだからいつまでもやめられません。 

    コーナーの手前でブレーキング、同時に回転を合わせながらシフトダウン。この時息を吸って…、コーナーの出口をしっかりにらみながら息をフーーッと吐き、アクセルを開けバイクに全体重を預けると、バイクはスッと倒れ込み、後ろタイヤに荷重がぐっとかかって気持ちよくコーナーを抜けられます。

    つづら折りのワインディングロードは、積極的に、吸う→吐くを繰り返すとリズミカルに走れます。

    これは自転車でも試せますが、息を吐いた時の倒れ過ぎ、転倒に注意!

     

    ・気持ちよくうたう  いい姿勢でいい場所にたっぷりといい息が入れば、あとはそれを気持ちよく流しながら声をのせていく、想いをのせていく。

    無理に吸おうとせず、しっかり使えば(吐けば)自然とたっぷり空気は入ってくる。

    息の吸い方、流し方で出てくる音楽は変わってきますが、どうするにせよ、「息がながれている」ことがとても大切なこと。

     

    ここまでおつき合いくださった方々、ほんとうにありがとうございます。是非、もう一度その1やその3を読み返していただいて、気持ちのいい呼吸を自分のものにし、生活の中に取り入れてみてください。

    少しだけ新しい景色が見えてくるかもしれません。

     

    (文責 名和田俊二)

     

    | 音楽 | 12:30 | comments(1) | - |
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      | - | 12:30 | - | - |
      コメント
      なるほど、そんなにもいろんなシーンで使えるものですか。
      朝晩、ヒンズースクワットをしていますが、しゃがむとき息を吐き、立つとき吸うというのは意識しています。
      | くまはちもん | 2017/09/17 9:23 PM |
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