カレハガ
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     カレハガです。

     木の下の枯れ葉を掃除していたら、風もないのに動く枯れ葉があり、よく見ると、ガでした。それくらい、羽がそっくりに擬態しています。  

     

     

     夜行性なので、ばたばた羽を動かすだけで、飛び立とうとしません。ガとしてはかなり大きめ、6センチくらいあります。昼間は羽を閉じて、じっとしています。羽を閉じていると、枯れ葉が2枚合わさったように見えます。葉脈もきちんと再現していて、頭の触角は葉柄そっくりに突き出ています。すごい造形です。

     万一、鳥などに襲われると、羽を広げます。すると派手なオレンジ色の地に黒の目玉マークが現れます。ほんとうにうまくできています。羽は分厚い鱗粉におおわれているので、きっとぱさぱさして、うまくないのでしょう。

     大きいので、たぶんメスです。カレハガの卵を画像検索すると、まん丸白地のボールに緑のマーブル模様がついていて、とてもきれいなすごいデザインです。

     持ち帰って、卵を産ませればよかったなあと、後悔しています。

      

     文責・藤本邦彦

    | 生きもの | 20:39 | comments(0) | - |
    それからの金坊
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       ネコの金坊がうちにやってきて、半年がたちました。その後の金坊の、ご報告です。

       暑い夜に、キッチンでごはんをねだっている金坊。ところが、突然振り返って、数メーター先のベランダ側の網戸に、いっきに駆け上がります。あっけにとられていると、網戸のネコ口から、すごい勢いで飛び出して、ベランダで飛んだり跳ねたりしています。すぐに、前足に引っ掛けて持ち込んできたのは、コガネムシです。ネコの聴力は、やはりすごい。テレビも扇風機もついていたのに、数メーター先の、コガネムシの羽音を聞き逃さないのです。

       この夏は、しょっちゅう、うちの中にコガネムシがいました。マンションの8階なのにです。金坊のしわざです。コガネムシは8階の廊下でも一番多く見かけるので、やはり数が多いのでしょう。

       

       

       食べはしません。あまりほかの生き物に遭遇してないので、なんだか扱いが、おっかなびっくりです。もそもそ動くと、前足で軽くドリブルして、あとは、じっと眺めています。突然羽を広げて飛び立つと、大コーフンで、両前足で飛びついて、パシッとはたき落とします。あまり動かないと、見続けるのも飽きてしまって、その間にコガネムシが高く飛びあがって電気の傘に入ってしまうと、さあ大変です。机に乗っても届かない位置に行ってしまった虫を、恨めしそうに鳴きながら見あげています。

       わたしが夜、PCに向かっていると、ちょくちょく、邪魔をしに来ます。

       あきらかに、意図的です。気を使って、キーボードは踏まないようにしているけど、時々よくわからん記号を、足で入力してくれます。最初は、ディスプレイを横切って視界をさえぎるのですが、そのうち真正面に、マウスをおなかで抑え込んでへたりこむと、のんきに毛づくろいをはじめる始末です。文字通り「ネズミとり」ですね。無理にどかそうとすると、怒ってかみつく。困ったもんです。明確に恣意的な、妨害行為です。

       

       

       目の周りが、来た時より白っぽくなったような気がします。以前、雑誌「通販生活」の表紙が、あの髪型をのっけた「トランプねこ」でした。金坊もあのかつらをのっけたら、トランプ大統領に似てるかもしれませんね。

       うちに来て1か月ほどで、血尿が続くようになり、病院に連れて行きました。オスネコに多い、膀胱結石との診断で、ペーハーがアルカリに傾くのが良くないので、食事療法で治すことになりました。ところがどっこい、このごはんが気に入らないらしく、文字通り「ねこまたぎ」。においをかいだだけでぷいっと顔を背けると、ごはんの皿に前足で砂をかけるしぐさをする始末です。

       数種類試して、なんとか食べるごはんを見つけて、それまで食べていた、お気に入りごはんと、ほんとはよくない、かつぶしふりかけを少しブレンドしてあげています。食事療法で、膀胱は2か月ほどでよくなりました。来た頃はちょっと、やせぎすだったので、ごはんの量をもう少し増やしてもいいと云われ、食べる量にばらつきがあった当初と比べ、食欲も安定してきました。

       先月のこと、病院に連れて行って体重を測ると、1キロ近く増えています。人間ではないので、1キロ増は大変なことです。人間換算だと10キロ以上ってかんじで、逆にダイエットするよう、先生に言われてしまいました。膀胱炎は大丈夫そうです。

      いまは、ごはんを20%カットでダイエット中です。1日2回のごはんは、ぺろっと食べてしまって、もっとよこせコールがうるさくてたいへんです。毎朝6時前に、はら減った、ごはんよこせと起こしに来るので、目覚ましいらずです。

       人の子も含め動物は、可愛がるほど、どんどん可愛くなってくる気がします。来たときは、鳴き方も、顔も体形もとんがっていた感じが、すごく柔らかく、「液体」になってきました。イグノーベル賞の研究では、「猫は液体」であるそうで。

       すっかりもう、うちの子です。

       

      文責・藤本邦彦

       

      | 生きもの | 07:15 | comments(4) | - |
      のそのそしている人
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         先日うかがったお宅で、うちの女性スタッフが、「すごい!」と、感動しているので、何事かと駆け付けました。低木や草を整理したら、置き石の全容が見えてきて、大きな蛙石だったのです。そのわきに、本物のヒキガエルがちょこんと座っていたそうで、下の写真がそれです。信州育ち、ニセ江戸っ子の私は「な―んだ、けぇるか」と、江戸っ子風に受け流します。ただ、このようにうまいこと、石蛙の頭に乗っかってはいません。画像の一部は、残念ながらフェイクニュースですので、ご了承ください。

         それにしても、彼女が弊社に来たばかりの十数年前は、ヒキガエルを見たら、悲鳴を上げて10メーターくらい飛びすさっていたものですが、夏の庭には、当たり前にいるので、もうすっかり慣れっこです

         

         

         ちょっと落ち葉が堆積していたり、草の深い庭でしたら、ヒキガエルは普通に見られます。 いぼのある暗褐色に白や赤の混じりあった背中の体色は、地面の保護色になっているものと予想されます。

          古今亭志ん生師匠が、まくらでよく、「一生懸命、健康に気を使っている人より、酒飲んで、その辺をのそのそしてる人のほうが長生きしたりする」ってなことをおっしゃっていました。ヒキガエルを見るってえと、なんだかこの「のそのそしてる人」を連想するのです。そのせいか、15年くらいは平気で生きるみたいです。ネコくらい長生きですよね。ただし、卵からの生存率は極めて悪く、たぶんコンマ1パーセント以下です。

         カエルは、水辺に棲んでいるイメージありますが、ヒキガエルはほぼ、陸生生物です。卵とオタマジャクシの、ほんの数か月水にいるだけで、カエルの形になってからは、完全な陸生生物です。最初は1センチくらいの、黒っぽいやせたカエルが始まりです。大きなものは15センチ以上になるので、驚くべき成長ですね。

         ヒキガエルは昆虫食で、ゴキブリやアリ、カまで、何でも食べる様子です。以前、じっとして、どこを見ているのかよくわからない目をしたヒキガエルを見つけたので、試しにガを投げてみると、目にもとまらぬ早業で長いベロで捕まえると、飲みこんでしまったのに驚きました。

         12月を過ぎると、冬眠に入ります。落ち葉の下に、さらに穴を掘って、潜り込むのです。冬、庭に穴を掘ると、ときおりヒキガエルを掘り当ててしまうことがあり、スコップで傷つけてないことを確認して、埋め戻してやります。

        知らなかった事実として、ヒキガエルは毒を持っているそうです。そういえば、子供の頃さわるとイボがうつると脅かされたのは、さわらないようにと言う警告だったのかもしれません、ただ、しょっちゅう触っていますが何ごともないので、よほどいじめない限りだいじょうぶなのではないかとおもいます。目の後ろの方の少し膨らんだ辺りに毒腺があるようです。今後は触ったら手を洗おう。

         カエルの中には、毒蛇を越える猛毒を持つヤドクガエルなんてのがいます。中南米に生息する、とてもきれいなカエルです。毒矢に少し塗るだけで、大きな動物もいちころだそうで、ヒキガエルはもちろん、これほどではありません。

         ヒキガエルをガマともいいます。「ガマの油売り」という香具師が、江戸時代はやりました。これは、筑波山中で、霊草で育てた「四六のガマ」という特別なやつを、鏡張りの檻に入れてやると、あまりのおのれの醜さに、たらーり、たらーりと脂汗を流す。それを集めて数日間煮詰めたエキスがこの「ガマの油」で、万能の傷薬だといって売ったのです。しかし、香具師の商売は、口上がその値段のほとんどで、商品は誰も期待していない。寅さんの商売のようなもんです。実際の商品は植物のガマの油だったようで、これを揶揄した落語「ガマの油」もよく演じられます。薬は薄い毒薬のことが多いので、本当のガマの油は薬として実在するけれど、希少で別用途だそうです。

         妖怪ウォッチにも「大ガマ」というキャラがあるそうで、古くは百物語に「周防の大蝦蟇」という3メーターくらいのガマが出てきます。北斎の描いた、蛇を食おうと狙う大蝦蟇の絵は、すごい迫力です。

         

         ヒキガエルが好きという方は、あまりいらっしゃらないかもしれませんね。しかし、庭のカや害虫をせっせと食べてくれる、守護神のような存在です。それに、カエルがいるということは、生態系がある程度豊かな庭である証拠です。

         もし遭遇しても、どうぞそっとしておいてやってください。

         よく見れば、なかなか可愛いやつです。

         

        文責・藤本邦彦

         

        | 生きもの | 22:30 | comments(0) | - |
        猫が、やってきた!
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           猫が、わが家にきました。前の白猫ミーを亡くしてから、5年ぶりです。なかなか踏ん切りがつかなくておりましたが、われわれの年齢を考えると最後の機会ではないかと、決断しました。

             公益社団法人日本動物福祉協会さんのお世話で、2歳弱のオスネコです。野良だった子猫時代に保護され、予防接種や虚勢を済ませて、ボランティアさんの預りになっていました。

             動物福祉協会さんは、製薬会社、動物病院と連携して、里親探しのサイトを作っています。獣医師と看護師さんで運営されている、動物と人が幸せにくらせるよう、とてもきちんとした対応をしてくださる団体です。そこにメールで相談してから、1か月くらいでしょうか。まずは里親の家庭訪問をして、飼うための環境の確認と里親との面接があります。引き渡しも直接、連れてきてくださいました。担当の林さんは、若くて背の高い美人です。細やかなアドバイスもしてくださいました。

           

           猫がうちにきた初日は、借りて来たみたいにおとなしかったけれど、二日ですっかり慣れました。痩せているけど、かなり食いしん坊で、ごはんのあと、足りないよー、もっとよこせと、大騒ぎ。夜中に、重い食器棚を前足で開けて食い物をあさったり、ごはんのおいてあった高い場所をおぼえて、上ってみたりと、ものすごく活発な、いたずら小僧です。どうやら、最初は猫を被っていた様子です。しかし、前のミーは太らせてしまったので、今度は食べすぎないよう注意しなくてはなりません。

           最近お気に入りの遊びは、丸めたレシートをボールにして一人サッカーです。投げてやると、すごい勢いでドリブルして廊下を一周。くわえて戻ってくると、人の足元にぽとっと落として、無言で軽く頭をすりつける。また投げてという合図です。これを飽きずに繰り返します。ときどき、ドアの向こうに行ってしまうと、鳴いて呼びに来ます。とってくれと、要求します。なかなか頭がいいかもと、親バカな自分に苦笑しながら、安上がりな遊びに感謝です。

           名前がまだ決まっていません。前は「ジェロ」だったそうです。つれあいは「喜助」か「さん八」、私は「金坊」を提案、調整がついていません。「金坊」は、落語に出てくるいたずら小僧の総称です。猫に、日本語はわかりません。人間が、猫語をわからないのと同様です。ただ、目つきやしぐさ、声の調子で、お互いになんとなく察しあうのです。「忖度」というやつです。だから、名前は何でもいいのです。

           まだ10日めです。こうやってPCに向かっていると、ディスプレイをさえぎって座って、邪魔をします。膝の上でくつろいだり、夜は添い寝してくれるようになりました。

           だんだんかわいくなってきます!

           

          文責・藤本邦彦

          | 生きもの | 11:49 | comments(6) | - |
          日本ミツバチを、見たかい?
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             都下の、木造平屋の古いお宅にうかがったところ、「日本ミツバチがいるので、大丈夫と思うけど気を付けて」と言われました。9時をすぎて日が当たって暖かくなると、外壁の隙間から働きバチが3秒おきくらいの勢いでさかんに出入りしだしました。日があれば暖かいとはいえ2月初旬、気温は10度前後。啓蟄はまだひと月先です。

             

             

             そもそもミツバチは、植物の受粉に欠かせない昆虫です。いろいろな植物から蜜と花粉を集め、巣に持ち帰って子育てに使います。それを人間が利用しているわけです。日本ミツバチの女王バチは一頭だけで、3年くらい生きて卵を産み続けます。働きバチはすべてメスで、寿命は一か月。オスはごく一部、生殖のためだけに生まれます。

             ほかのハチ、肉食性のスズメバチなどは、女王バチのみ成虫で越冬します。巣は、かなり暖かくなってから、新たに作ります。その他多くの草食性のハチは、卵で越冬します。ミツバチだけは女王バチと働きバチが、蓄えた蜜を食料に、巣の中で成虫のまま越冬します。動き出しも早く、日本ミツバチは2月から子育てを開始します。

             授粉やはちみつ採集用に多く導入されている家畜化された西洋ミツバチに対し、日本ミツバチは野生種です。一回り小さく、2センチくらいの黒っぽいのが、日本ミツバチです。ダニや病気に強く、天敵のオオスズメバチにも対抗する知恵がある。性格もおとなしく、めったに刺したりしない。欠点は、蜜の収量が少なく、野生なので、定着してくれない可能性がある。そのぶん、日本ミツバチの蜜も、蜜ろうも希少で高品質で高値が付くそうです。

             虫のいない時期に咲く、サザンカやツバキは大輪の花で、おしべが花の真ん中にぎっしりついています。これらは「鳥媒花」で、小鳥が受粉を担っています。ウメの花は2月には咲き始め、メジロのつがいが花をつついている姿をよく見ます。しかし、ツバキなどに比べ繊細な花で、ヒヨドリなどはどう見ても食べてしまっている。早春から活動する日本ミツバチの働きが、ウメの受粉に欠かせないと聞いて、長らくの謎が腑に落ちました。

             この一週間後、久しぶりに会った取引先のご主人がいきなり、「最近、日本ミツバチの巣を見る?」というので、びっくりしました。ご主人は、半農で土地持ちです。畑や林に、日本ミツバチが巣を作りそうな「うろ」状の丸太に、ハチを寄せる薬を塗っておいてあるそうです。数年前まで毎年飼っていたんだとか。しかし、野生なので、なかなか難しいんだと言っていました。巣が大きくなると、2頭目の女王バチが生まれて、半分の働きバチを引き連れ「分蜂」します。このときに気に入って住み着いてくれれば、大成功なんだけど、なかなかうまくいかないと、嘆いていました。

             成功を祈っています。蜜のおすそわけも、待ってます。

             

             

            文責・藤本邦彦

            | 生きもの | 23:00 | comments(0) | - |
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