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病害虫のこと
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     ポプシーと園芸品種名で呼ばれる木があります。分かりやすく言えば、クリスマスツリーの仲間です。

     日本だとモミノキです。クリスマスの本場ヨーロッパでは、ドイツトウヒがクリスマスツリーで、日本のモミノキより枝が密で巨大になります。下枝が枯れにくく、葉の感じも美しい。

     ポプシーは、正式名称をギンヨウコロラドトウヒという北米原産種です。青みがかった銀色の葉が美しく成長も遅く形が乱れないので、一時期大流行しました。

     先日うかがったお客様宅に4メーターくらいのポプシーがあります。成長の遅いポプシーですがこの10年で1メーター以上成長しました。ところが今年は残念なことに頭が禿げてしまっています。

     

     

     どうしたことかと見てみると、頭の葉が何かに食害され、フンと食い残した葉が汚く残っています。それらをぜんぶ手で落としていくと小枝の裏に長さ3〜4センチの繭が何個もついています。

     どうやらマツカレハの食害です。もうほとんどいないものの小さい幼虫が数匹見つかりました。トウヒ類はマツ科なのです。

     

     

     写真はマツカレハの繭と中のさなぎです。半分くらいは空になっていますが、半分は菌にやられている様子で、繭の外にも白い菌が回っています。からの繭も蛾の抜けた穴がないものがあり、寄生バチにやられているのでしょう。それにしてもマツカレハがこんなに大発生するのは珍しいと思います。しかしもう毛虫自体はほとんど見当たらないので、食べかすやフンをきれいに落として、光合成を阻害しないようにしただけで、薬の散布はしませんでした。

     

     マツ類を食害する虫はマツノキハバチが知られ、これはまれに大発生して葉を食い尽くすので注意が必要です。

     

     常緑樹が葉を大量に食害され丸坊主にされてしまうと、枯れてしまうことがあります。落葉樹は丸坊主になっても、意外と復活できます。今回は幸い頭だけですので、萌芽力があるので復活できるのではないかと思います。

     

     病害虫の防除は、とても難しい問題です。

     東京周辺のような家が密集した地域で、薬剤を全面散布するというのは近隣のご迷惑ですので、やらないほうがいいと思います。それに全面散布は絨毯爆撃のようなもので、必要な虫、たとえばミツバチ類にも影響しますので生態系を壊す行為だと思います。それにわたしどもが伺うのはせいぜい年一回くらいですので、タイミングが合わないことが多いのです。薬剤散布だけでうかがうのも高上りになってしまいます。

     

     木の様子を注意深く見ていただいて、様子がおかしければご相談いただくしかないかと思っています。必要ならば捕殺や、薬剤散布もスポットでやらせていただきます。

     殺菌殺虫剤のハンドスプレーを一本ご用意いただいて、食べられていたり、葉に斑点があったりしたらそこだけ薬を撒いて頂くだけでずいぶんちがうのではないでしょうか。

     

     

    文責・藤本邦彦

     

     

    | 植物 | 19:21 | comments(0) | - |
    松元ヒロ 「憲法くん」
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       このところ毎週日曜日の午後ってえと、空堀川の川沿いを歩いています。毎週ほぼ同じルートなのに、なにかしら発見があります。木や草が確実に変化しています。虫も増えています。今日の成果は、ヤセウツボです。 

       

       

       シロツメグサの中に20センチくらいたちあがっている茶色のじみな花がそれです。葉はなく、にょきっと立ち上がった花序が全てです。つまり生産手段はもたないけれど、子孫を増やすだけの体に特化しているのです。こいつは「全寄生植物」といわれ葉緑素を持たないので、シロツメクサの根に完全に寄生して養分を搾取して、花をつけ実を作って増えていくのです。シロツメクサは根粒菌で窒素を固定できるのでやせ地でも生きられます。そういうパイオニアプランツに寄生して生きているのです。

       

       

       ところできょうは憲法記念日ですね。きょうの東京新聞の1面に「松元ヒロ」さんの写真を見つけました。

       スタンダップコメディアンのヒロさんの鉄板ネタに「憲法くん」があります。日本国憲法になりきって演じるネタで、笑いながら憲法前文の格調の高さ、崇高な理念に気づかされるのです。

       

      憲法くんダイジェストのYOUTUBEです

       

      https://www.youtube.com/watch?v=Pw8kAKmOODc

       

       ヒロさんは東京新聞のインタビューでこうおっしゃっています。「今のような状態だと、みんな憲法のことなんて忘れてしまう『家にいろ。まずは命だ。黙れ』と。でも命を守るために何をやってもいいわけじゃない。憲法は国民が国を縛るもの。税金だって私たちが国に預けている。憲法を持つ僕たちは『自粛するからお金を出せ』と政府に言える。新型コロナとの『戦い』とかやたら言うんなら、オスプレイなんか買うお金をそのために使えよって思う。」

       まったく同感です!われわれ国民はシロツメクサ、為政者はヤセウツボの立場なんです。

       「憲法くん」は絵本にもなっているので、ぜひ読んでみてください。講談社 2016年 武田美穂さんの可愛くてわかりやすい絵です。

       

       

      文責・藤本邦彦

       

       

      | 植物 | 16:46 | comments(0) | - |
      ユウゲショウの花
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         いい天気に誘われて、ふらふらと散歩に出かけました。ソーシャルディスタンスがとりやすいのは、またしても空堀川沿いです。川沿いには、カワヤナギや、イヌコリヤナギ、クワなどがたくさん生えています。これらの木は「尾状花序」という犬のしっぽに見立てた、というかむしろ毛虫のような形の薄黄色の花序を出しますが、花には見えませんね。これらは昆虫に頼らない風媒花で、風で花粉を飛ばして用済みなった毛虫っぽい花柄がくさん散らばっていました。

         早春は黄色い花が多いように思います。レンギョウ、スイセン、タンポポ、ナノハナなどなどたくさんありますね。黄色い花は、ミツバチのもっとも認識しやすい色なので、早春から活動するミツバチを呼ぶためだと思われます。

         花の色や香りがいろいろあるのは、ヒトを楽しませようなんてことは当の植物たちはほぼ、まったく考えていません。虫や鳥、コウモリなどの受粉者をどう集めて、いかに効率よく、うまく受粉させるかということを真剣に突き詰めた形なのです。そこでこれからいろんな昆虫が出てくるのに合わせて、花の色も多彩になっていきます。ヒトの勝手な都合で品種改良されて、虫に相手にされないかわいそうな花もあるのでしょう。

         コンクリート護岸にグレゴマが這っています。通り過ぎてから、花に違和感を覚えてよく見ると、シソ科のグレゴマは漏斗状の細長い花なのに、こっちはランのような小花がついています。弊社の優秀な女性スタッフに問い合わせると、すぐに回答があり「ツタバウンラン」もしくは「シンバラリア」だと同定。ゴマノハグサ科なのにランのような花で、冬枯れするグレゴマより地被力がありそうです。これはもっと使わなくては。

         

         

         今日は青や紫っぽい花も目立ちました。アラセイトウ(ショカツサイ)。よく似たゴウダソウ。ツリガネスイセン、カラスノエンドウ,、

        オオイヌノフグリなどなど。白い花では、コデマリの生垣が満開でした。

         そういえば今日は、シジミチョウやモンシロチョウ、ハエなども見かけました。虫が多様化すると、花の色も多彩になってくるのです。

         

         夜8時10分から、春風亭一之輔師匠の落語生配信を見ました。コロナ騒動がなければ、上野鈴本演芸場に上がっていた今週この時間にYouTubeで無観客生実況しようって試みで、話題になっています。今夜が6夜目。今夜は「らくだ」でした。6夜ずっとみてきたけど、今夜がいちばんよかった!

         たまたま通りかかって騒動に引っ張り込まれる「くず屋の九さん」は多くの演出は、運悪く居合わせた強引な兄ぃに無理やり酒を呑まされていつのまにかぐずぐずになっちまったってやりかたですが、一之輔師匠描く「九さん」は実は今までも酒でさんざんしくじって職を転々としてきたんですね。きょうも無理難題をずっと我慢してたんだけど呑まされて最後にとうとう本性をさらしちまったってところを、とても自然に得心できる演出でやられていて、時間でうしろをはしょったけれど出色の出来でした。ものすごくすんなり入ってきました。

         

         

         ユウゲショウがきれいだったな。雑草なので摘んできました。夏の花のオシロイバナの姉妹で、両方ユウゲショウ(夕化粧)と呼ばれるそう。でもあれでしょ?オシロイバナって、わさわさ茂って、唇をとんがらせたような花を次々咲かせ、あげくは黒いつぶつぶの実をつけて、実をつぶすってえとオシロイみてえな白い粉が出てくるからオシロイバナってんでしょう。ぜんぜん違うと思うな!あばずれってえか、世間慣れしてるってえか、場末の花魁って感じでいやですね、あっしゃ。

         それで、両方を区別するんでこの娘のことは「アカバナユウゲショウ」って特別に言うらしい。形は有名なツキミソウの一重の花です。濃いピンクで大きさは十分の一くらいしかないけど、ものすごく目に留まる楚々とした美少女なんすね、この娘は。花言葉は「臆病・内気」だそう。夕方から化粧するってんで、わけあって水商売に身をやつしているけどなんだか色っぽいんですね。でもほんとは、昼から咲いてることが多くて、きょうも昼前に撮りました。化粧慣れしてなくて、朝から懸命に練習してたんですね、きっと・・・

         ツキミソウなんかより、あっしゃあこっちのほうがだんぜん好きでがすね。

         

         なんだか一之輔師匠の影響で後半の口調がすっかり、「くず屋久兵衛」になっちまいました。どうぞご容赦を。

         

        文責・藤本邦彦

        | 植物 | 00:07 | comments(0) | - |
        カイドウと楊貴妃
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          サクラが早くも満開になりました。

          ウメはもう花がおわって、小さな実が丸くなってきました。

          ボケの花が、白、赤、ピンクととりどりに満開です。

          ヒメリンゴも薄いピンクのつぼみが開き始めました。

          カリンも、ピンクのつぼみが開きだしています。

          ジューンベリーも、早くも白い花弁が見えています。

          ユスラ梅も少し色づいた白い花を開き始めました。

          ビワの実が、形になり始め、新芽が白くたっています。

          黄色のヤマブキが、日陰を明るくしています。

          これらは全部バラ科の木です。

          共通項は、一重の花は五弁で、一重でも八重でもどれも美しい。

           

           

          そしてカイドウです。つぼみがふくらんで、まもなく咲きそうです。中国原産の中木で、枝先に赤い花軸を数センチ垂らして、八重の濃いピンクの花が五、六輪まとまってつきます。

           

           

           

          「海棠睡未だ足らず」 かいどうねむりいまだたらず

          といいます。

          これは中国の玄宗皇帝が、楊貴妃を評した言葉です。

          楊貴妃は世界三大美女の一人、七〇〇年代の唐代の終わり、玄宗皇帝が寵愛しすぎたために安史の乱を引き起こしたとし斬首されてしまった悲劇の皇女でもあります。

          楊貴妃は楽曲の才にたけ教養豊か、豊満な体形の美人だったようです。汗かきでピンクの香りの高い汗だったとか。ご酒もそうとう召し上がったのではと想像されます。

          この場面は、宴席後の明け方、玄宗皇帝に呼び出された楊貴妃が、まだ眠りが足りず酔いのさめきらない上気した様子で、そのなまめかしさを海棠の花にたとえた皇帝の言葉です。

           

          「海棠や白粉に紅をあやまてる」(与謝蕪村)

          「海棠の寝顔に見ゆる笑くぼ哉」(正岡子規)

           

          これらの句も、楊貴妃のなまめかしさを連想させる名句ですね。

          花言葉「美人の眠り」「艶麗」です。

           

          からみ枝が出やすく、枝先が徒長するクセがあるけれど、大きくなりすぎず管理しやすい木です。

          日当たりのいい場所ならおすすめです。

           

          文責・藤本邦彦

           

           

           

          | 植物 | 08:41 | comments(0) | - |
          キンモクセイの香り
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            『初恋の少女少年金木犀』

            甲田夏湖さん200105発表の句です。

             

             甲田さんはあいにく一面識もありません。歳時記で検索して読んだキンモクセイの句でいちばんいいなあと思いましたので、勝手に引用させていただきます。キンモクセイの香りはトイレの芳香剤だなんてくさす向きもありますが、私はキンモクセイの香りをかぐとなんだか胃のあたりがくーっとなる感覚があって、そのような覚えがないけれどこの句に一票入れさせていただきました。ジジイが何を言ってんだと、お叱りをいただきそうですが。

             それにしても、今年はキンモクセイがいっかな咲こうとしません。いったいどうしたことでしょう?いつもなら9月初旬に咲き始め、せいぜい1週間くらいであっという間に終わってしまうのですが、今年はまだつぼみがやっと開き始めたくらいです。一ヶ月以上遅い。写真は10月13日の東久留米市のキンモクセイです。

             

             

             キンモクセイは平安時代くらいに中国から輸入されたのではといわれます。中国酒に「桂花陳酒」というキンモクセイの花を漬け込んだものがあるくらいです。雌雄異株といってオスメスのある木で、日本にはオスの木しかないそうです。それで実がつかない。兄弟分のギンモクセイは、葉っぱがそっくりで枝はもっと粗く混み合いません、花の形は同じなのに白いのでギンモクセイです。香りは弱いが、メスの木はネズミモチに似た楕円形で緑色の数ミリの実をつけます。

             これの葉っぱに、鋸歯といってギザギザを付けたものがヒイラギモクセイです、花は白でキンモクセイに近い樹形です。ただこれは、キンモクセイが害虫のほとんど付かないのに比べ、テントウミノハムシという害虫が大発生して食いつくされます。

             いまは10月も中旬、落葉樹はもうけっこう葉を落とし始めているのにまったく紅葉の気配がありませんね。ヒガンバナも彼岸の頃には満開を過ぎているのに、なんだか今年はとても遅くしょぼい感じがしました。

             このように植物の花や、発生を見て季節を感じることを「植物季節」といいます。植物季節から言っても体感からしても、どうも今年は秋が遅いのではないかという気がするのです。いつまでたっても夏のように暑い。きのうもまた季節外れの超大型台風が関東を直撃。いつまでも夏を引きずっているのです。どうやら日本は熱帯化しているに違いありません。近年中に四季がなくなって、夏と春だけになってしまいそうです。

             たまにラーメン屋さんなんかで「春夏冬」っていうのれんを見かけます。「秋」がないので「商い中」というシャレですね。「商いは、牛のよだれ」なんてことわざもあります。あまりきれいな感じがしませんが、牛は反芻のために終日口をもぐもぐしてよだれをたらしているように、商いはやり続けなければいけないよ、という戒めですね。「商いは=飽きない」であるなんていう、くさいビジネス格言もあります。コンビニの店長さんは大変ですよね。飽きないで店を開け続けなければならない。

             日本は「秋ない国」になりつつあります。

             私は個人的な意見として、東京オリンピックは大反対ですが、いまさら中止にできないならせめて11月開催くらいにしないと、猛暑と台風で大混乱になると思うのです。そもそも夏の開催がどうやら、アメリカの巨大な「商い」の都合らしいですね。飽きないためには、ある程度仕事が楽しくなくてはと思います。

             なんだかどうでもいい方向に、話がずれてしまいました。

             失礼しました

             

            文責・藤本邦彦

             

             

             

             

            | 植物 | 07:12 | comments(0) | - |
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