2018年 あけましておめでとうございます
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    あけましておめでとうございます。

     

      動物名の入った植物名は、数百種あります。このうちとりわけ多い動物が、今年の干支、戌です。古くからヒトに一番身近で、従順な動物だからでしょう。

      大半の植物でイヌの名は、本家に似ているが役にたたないとか、低級という意味で使われています。イヌにしてみたら、たいへんに不本意ですね。例えばビワは、バラ科で実が大きくおいしい。対するイヌビワはイチジク科で、別物。勘違いでついた名前です。種が多く、小さく食べにくい、おいしくないビワの意味です。

     

     

     

      illust/mio.morii

     

      草のネコジャラシは、エノコログサが本名です。エノコロは子犬の意味で、ふさふさの花穂を子犬のしっぽに見立てて、形を形容した数少ない用例です。子犬のしっぽに子猫がじゃれて遊ぶ、平和な光景が浮かびます。いい名前です。


    本年も、みなさまのご健勝と、安寧を祈念いたします。

     

     

    2018年元旦

     

    アルテ造園  

    藤本邦彦/小川祐子/神田竜平/森井未央/名和田俊二

     

     

     

     

     

     

    | 植物 | 09:12 | comments(0) | - |
    秋の気配
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       いつの間にやら、彼岸花が花茎を伸ばして咲き、庭の柿の実も色づき始めました。

      まだ日差しが強い日もありますが、吹く風に秋の気配を感じられるようになりました。

       

       8月中、我が家の小さなブルーベリーの木は、毎週のように青紫色に実が熟したくさん収穫できました。

      子供たちは庭で洗ってそのまま口に入れたり、クリームチーズと混ぜてマフィンを焼いたり、砂糖と煮てジャムにしたりと、長い期間いろいろと楽しめました。

       畑や森のない住宅地に住んでいると、自分で収穫した作物を食べるということがとても豊かで特別のことに感じます。

      小さな喜びですが、身近に植物や庭があることに感謝したくなります。

       

       ブルーベリーの木は、大きくなりすぎず、スズランのような白い花も、透き通るような新緑も、鮮やかな紅葉も美しいので、庭木におすすめです。

      ツツジ科ですので酸性土壌、水はけのいい土を好みます。

      乾燥や過湿には弱いので水やりや植える場所には注意が必要ですが、露地栽培の場合はほとんど問題がありません。

      病虫害にも強いので、農薬を使う必要がなく家庭で栽培するには安心です。

      大きくわけると、ハイブッシュ系とラビットアイ系の系統があり、ハイブッシュ系は自家受粉性が強く、ラビットアイ系は自家受粉性が弱いので違う品種を二本以上植えると実つきがよくなるようです。

       

       庭で果樹を育ててみたいけど、大きくなりすぎる木や手間のかかる木、虫のつく木はダメ...、と考えている方は、ブルーベリーを植えてみてはいかがでしょうか。

       

       これからの季節、心地よい涼しい風と秋の実りをしっかり味わって、夏の疲れを癒したいですね。

       

       文・小川祐子
       

      | 植物 | 08:55 | comments(0) | - |
      暑中お見舞い申し上げます
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        暑中お見舞い申し上げます。

         

         

         

         マツヨイグサは、宵を待って夕方開花。夜どおし咲きます。このほか、カラスウリ、ユウガオ、ユウスゲなど、夏の夜咲く花があります。

         これらの花は、夜でも目立つ黄色や白です。強い香りと蜜で、授粉者を呼び寄せます。例えばスズメガは、大きくて幅広の触角を備え、香りを敏感にとらえます。植物食のコウモリもまた、香りを頼りに、食べ物を探します。こうした生き物は、夜活動することで、外敵に遭うリスクを減らすのです。暑い夏は、夜活動したほうが、省力できる利点もあります。

         熱帯夜の続くこれから、夜咲く、香る花を探して、涼を取るのも一興でございます。

         今夏はたいへんな猛暑との予報、どうぞご自愛ください。(画/S.NAWATA)

        | 植物 | 20:26 | comments(0) | - |
        アカフサスグリ(レッドカラント)
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          ここ最近、毎年今くらいの季節になると生花店でアカフサスグリの枝を一本いつも購入していました。枝からぶらりと房状に垂れてつながった、小さく赤くつやつやと透き通った実を眺めるのがとても好きで、花屋で見つけるとアカフサスグリの枝は迷わず買ってしまうのでした。うっすらと日の入る窓辺などに置くと一層赤い実が透き通りつやつやぷくぷくと可愛らしく輝いて見えるのです。
          フサスグリは樹高1メートルほどのブッシュ状に育つ落葉低木で、同じ仲間のスグリ(グースーベリー)とは違い、とげがないのが良い所です。寒さにはとても強いのですが暑さには弱いところがあり、真夏の強い日差しの中では少しぐったりと弱ってしまっているのを何度か見かけたことがあります。そういった不安もありなかなか苗木を買わずにいたのですが、昨年の秋に苗木を購入し、一回り大きな鉢に植え替え育てていました。いちど冬を越して、春にどんな芽の出し方をするのかとか、花から実になっていく過程などを日々眺めて楽しんでいました。最近やっと実が真っ赤に色づいてきたので、摘んでそのまま食べてみると酸っぱく少し渋みかえぐみの様なものを感じましたが、ジュースやジャムにして少し甘さを加えると美味しそうです。またそのまま凍らせてアイスクリームなどにのせて食べるのも簡単ですぐにでき良さそうだなと思いました。

          写真は、初め緑だった実が徐々に赤く色づいていくところです。
          植え付ける場所としては西日の当たらない、午前は日が当たり午後には陰るような半日陰で風通しの良い場所が良さそうです。また耐暑性の強い品種も出てきているそうです。


          文・森井
          | 植物 | 21:14 | comments(0) | - |
          あけましておめでとうございます
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            2017年、あけましておめでとうございます。

            武蔵野の、葉をふるったケヤキの大木に、モシャモシャと鳥の巣状の緑塊が、背の高いところにまれに見られます。これはヤドリギです。半寄生植物として、ちょっと変わった生態です。

             

            ⓒyu-ko/ogawa

             

            一対になった肉厚で硬い葉っぱは、ヘリコプターの羽のようです。乾燥に強く、光合成は自身で行います。黄色い実は冬に熟し、ねばねばです。鳥に食べさせ、フンとともに幹に付着した種が発芽すると、太枝にくさびのような根を食い込ませて幹を固定します。ケヤキの導管から水とミネラルをもらいます。特に冬場、太陽光を有利に受けるため、数十メートル高さを稼ぐわけです。

            ヨーロッパでは、古い神話で聖なる木とされ、縁起木として珍重されてきました。ご興味ある方は、フレイザー著「金枝篇」をご一読ください。

            「宿る」ということばは、新しい命が宿るみたいな暖かい気持ちになります。                    

            本年も、皆様のご多幸を、祈念いたします。                                                

             

            2017年 元旦 アルテ造園

            藤本邦彦・小川祐子・神田竜平・森井未央・名和田俊二

             

             

             

            | 植物 | 00:01 | comments(0) | - |
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