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暑中お見舞い申し上げます
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    遅ればせながら暑中お見舞い申し上げます。

     

     ユリは香り高く気品のある花が世界中で愛される、聖なる植物です。

    西洋では特に白いユリがマドンナリリーと言われ、キリスト教の聖母マリアの純潔のシンボルとされます。受胎告知は、大天使ガブリエルがユリの花を携えて神の子のご懐妊をマリアに知らせるシーンで、中近世宗教画の主要モチーフとしてレオナルド・ダ・ヴィンチ、エル・グレコなど名だたる画家たちがこぞって作品を残しています。

     

    illustration©Misato.S

     

     日本ではユリの原種が十数種類あり、アイヌの伝説や古事記、万葉集にも登場する古来から親しまれた花で、仲夏の季語です。

     アイヌの伝説はすこし哀しい話です。かつて十勝のある酋長の家に、雪神の白羽の矢が立った。村の災厄を免れるため仕方なく、酋長は自分の愛娘を生贄に捧げるしかなくなった。雪原を悄然とひとり歩く娘を、婚約者がさらって逃げようとしたが、迫る追っ手に二人で自害してしまった。そのあとには、白いヤマユリがぽつんと咲くようになった。村人たちは二人が天国で結ばれてその魂がユリになったのだと噂をした。

     いっぽう奈良市率川神社では毎年6月に三枝祭、別名ユリ祭りが開催されます。神武天皇と神社の主祭神である皇后の出あいを象徴する三輪山のササユリを酒樽に生けて巫女が神楽を舞い神前に奉納します。今年は残念ながら中止された様子です。

     

     長かった梅雨がやっと終わりましたが、暦ではまもなく立秋ですね。しかしこれからが猛暑だといわれます。みなさまどうぞ、ご自愛のほどお願いいたします。

     

     コロナ禍の中ですが、私どもは少人数の外仕事ですので通常営業しております。

     ご用命をお待ちしております。

     

    2020年盛夏

    アルテ造園

    藤本邦彦・神田竜平・森井未央・名和田俊二・宍戸康介・笹隈美里

     

    | 歳時記 | 21:12 | comments(0) | - |
    エゴノネコアシは、本物か?
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       トビモンオオエダシャクというシャクトリムシ最大の8センチくらいの尺取虫がいます。こいつは最後尾のかぎづめでしっかり枝をつかんで直立して小枝を擬態しています。全身筋肉なので硬く枝そっくりに見えます。しかしつかまえるとさすがに身をよじって暴れます。頭に大きな三角の突起が二つあって、ネコの顔にそっくりでなかなか笑えます。

       先日も見つけて弊社の新人女子に見せびらかすと「またですか、もう見飽きました」とのつれない反応。ぜったいそんなに見せてはいないはずだと思うんですが、あまり強要すると「インセクト・ハラスメント」と言われそうですから・・・

       しかし彼女の特技は、チャドクガに耐性があることが最近分かりました。若い女子にしては比較的虫は平気みたいです。

       しからばこいつはどうでしょう?

       

       

       写真は、エゴノキの実です。昔から子供がよく遊んだ実なのでいろんな地方名があるそうです。長野県では「シャボンの木」といっていました。アルカリ性で石鹸の代用にしたり、魚毒性があるので魚取りに使ったりしました。

       きれいな丸のものが正常な実です。袋状に分かれたものが同じ実に「エゴノネコアシアブラムシ」が寄生して自分たちの住処に仕立てたもので、中にアブラムシが安全にぬくぬくと住んでいるのです。とても同じものだとは思えませんね。不思議です。

       それにしても「エゴノネコアシ」とはうまくつけたものです。昔の人は名づけの天才ですね。下の写真が、本物のネコアシ、前足の指です。確かに似ていますね。

       

         

      弊社女子社員には、明日写真でみせたろうと思っています。

      文責・藤本邦彦

      | 生きもの | 21:28 | comments(0) | - |
      ミノムシ
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      5月の初め、我が家の狭いベランダで育てているいくつかの植木にミノムシが大量発生しました。発見当初は、それぞれ違うミノに面白いなと感心し、なんだか可愛いなとさえ思っていました。ミノムシについて色々と調べてみると、メスはミノから一生でないなど、なんだか変わった不思議な生態です。そして今では寄生虫などが原因で絶滅危惧種だとのことです。しかし我が家のベランダでは毎朝起きるたび、『昨日と違うミノムシがいる!』と、かわいいとは思えないほど増えていました。つまんでは取って、つまんでは取って、、、毎日ミノムシチェックです。

      鉢植えの植木は限られた土しかないので成長もゆっくりで枝葉も少なめです。冬からやっと春になり、新芽が出始め「新緑がきれいだな〜」と思っていたのもつかの間で、出たての葉っぱがどんどんミノに変わっていきます。。鉢植えも大事ですし、絶滅危惧種のミノムシも大事にしたい気持ちをかかえながら毎日のように格闘しました。5月の初めから2ヶ月ほど経ち、ようやくミノムシの数も落ち着き、今は3匹ほどの様子をみています。観察していると、ミノムシが移動している姿を初めて見ることができました。のっそのっそと枯葉や枝や小石でできたミノが重そうで大変そうです。ヤドカリに少し似ていますかね。(ご興味ある方は検索して下さい。)


      ↑6月中旬頃。小石もつけてます。
      ↑7月初旬。特大です。5センチほどあります。

      文・森井
      | 生きもの | 15:13 | comments(1) | - |
      大きな毛虫のことなど
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         明治神宮の山手線を挟んだ側のマンションのヤマモモやウメに7センチくらいの大きな毛虫がたくさんいました。マイマイガの終齢幼虫です。背中に二列、20個くらいのこぶがあって前半分は藍色、後ろは赤でそこからブラシ状の長めの硬い毛がはえています。ベージュの地色に黒い唐草模様がかなかおしゃれな色使いで、かなり足が速い。

         親蛾は木の幹に2〜300個の卵を付けた上にお尻の鱗粉で覆ってガードしてあります。直径数センチのベージュ色のかたまりで、カビの病気のこうやく病のようにも見えます。たまにみかけるとぎょっとします。生まれた毛虫は雑食性なので、ときに大発生して問題になるようです。こんな都心になんでと思ったのですが、線路向かいは明治神宮の森なので昆虫の多様性が保たれているのでしょう。

         あまりにもいるので、枝にいるやつをはさみで捕まえて、ちぎっては投げちぎっては投げしていましたが面倒くさくなって手で捕まえて放り投げていたところ、毛虫が強い力で丸くなって背中の毛を立てたと思うと、ユズのとげで刺されたような痛みが指に走り、思わず毛虫を放り出しました。薄手ですが指側にゴムを張った手袋をしているのにもかかわらずです。びっくりです。調べてみるとドクガ科で、卵を鱗粉で覆うやりかたもチャドクガによく似ています。毒はないそうで、しばらく痛かったものの腫れたりすることはありませんでした

         でかいイモムシ、毛虫にたとえばマツカレハがいます。9センチくらいの細身で、白黒茶の短毛でおしゃれできれいなやつです。これは毒があるとされますが、あまりやられた記憶がない。

         スズメガの幼虫は、たいていでかい。最大10センチくらい。お尻に一本針が立っているけど、これは単なる飾りです。薄めの草色でざらざらした手触り。捕まえると頭をぶんぶんふりまわして、すごい力で暴れます。茶色いやつは鳥に食べられそうになると目玉模様で驚かすのです。

         アゲハチョウの幼虫は6センチくらい。あまり動かないけど、触ると頭から黄色いツノを出して、嫌なにおいを発します。

         カイコは、絹をとる繭をつくるイモムシで7センチくらいありますが、とてもひ弱で柔らかく人間がていねいに世話をしてやらないと生きていけません。

         同じく緑がかった高級な繭を作るオオミズアオは、7センチくらいキューブを組み合わせたような四角っぽいきれいな緑色のイモムシです。この繭が量産できるようになったら、大儲けできるといわれます。

         7センチくらいのシャクトリムシ最大のトビモンオオエダシャクは、歩く以外は後ろのかぎづめで体を固定して枝を擬態してまっすぐ立っていて間違えて切ってしまうことがあります。全身筋肉で、こりこりしています。頭に三角の突起が二個ついていて、ネコの顔にそっくりなのです。

          

         そういえば、うちにもでかい毛虫がいました、きょうもぜったいに仕事をさせまいと、PC前を陣取ってがんばっています。短い茶色い毛がびっしり生えていて、無理にどかそうとすると噛みついたり引っかいたりします。困ったやつです。金毛虫といいます。しっぽの先まで80センチくらいです。

         これは写真を上げますが、その他のイモムシ、毛虫は興味のある方検索してください。

         

        金毛虫

         

         

        文責・藤本邦彦

         

         

        | 生きもの | 11:42 | comments(2) | - |
        特定外来種とはなんぞや?
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           埼玉県入間市の森の中ゴルフ場近くに、剪定した枝葉を持ち込んで処理してもらう会社があります。直径10メーターもある巨大な刃のチッパーがゆっくり回って、そこにバックホーで枝葉を投げ込んで粉砕、チップ化して肥料の材料にしています。騒音がするので民家のない森の中にあるのです。

            先日、夕方5時ころここについて樹林の切れ目を見ると、地上2メーターから10メーターくらい、幅100メーターくらいにわたって白いチョウが数百匹乱舞しています。夕暮れの濃い緑をバックに、それぞれが弧を描いてひらひらと真っ白いものが舞っているのはなんとも幻想的で、しばらく見惚れてしまいました。ケータイで撮っても多分よくわからないので映していませんが。

           下の方にいたやつを捕まえてみると、アメリカシロヒトリの成虫です。二匹がくっついて交尾しています。5センチくらいの羽が真っ白の蛾で、きれいです。蛾というと、鱗粉のかたまりのような感じが嫌われますが、こいつは透明感のある白で鱗粉が目立たずとてもきれいです。胴体は少し紋がはいっていて太く、そこはやはり蛾ですね。どうやらシロヒトリの結婚飛行です。オスが飛びながらフェロモンでメスをひきよせ、空中でできたカップルは飛翔の弧を狭めて交尾をするのです。

           剪定枝が積んであるのでここに集まっているのかと思ったのですが、近くのゴルフ場の林や、多摩湖周辺でも目撃情報がありました。

           調べてみるとシロヒトリは、戦後進駐軍とともに北アメリカの寒冷地から入ってきて、あっというまに日本全土に広がったようです。虫の多くの幼虫は狭食性といって食べる植物を限定してすみわけを図っているのですが、アメリカシロヒトリの幼虫は雑食性で何でも食べるので、日本全土にたいへんな被害をもたらして、昭和のころは害虫の代名詞となっていた記憶があります。最近の庭では大発生を見かけることはないので、昨今はそれほどでもないと思うのですが、森の中で生きのびているんでしょうか?写真の黄色い菊は、いま道端に盛んに咲いているオオキンケイギクです。こんなにきれいなのにシロヒトリ同様、特定外来生物になっています。

           

           

           

           

           特定外来生物は、外国からやってきた外来生物で、日本の在来種に影響しそうなくらい繁殖力、拡散力のある動植物のことです。

           アメリカシロヒトリは北米の寒冷地出身なので暑いのは苦手。年2回発生して、春生まれて成虫の蛾になった個体は初夏の夕方に、第二世代の夏に蛾になった個体は夏の明け方、このように集団で結婚飛行するようです。明るさと気温を感知して、涼しい時間帯を選ぶようです。蛾の写真はきらいな人が多いのでアップしません。検索してください。

           シロヒトリの毛虫もそうですが、兄弟分のヒトリガ類の幼虫は黒やこげ茶で毛深いのが多く「クマ毛虫」と俗称されます。共通の要素はとにかく足が速い。毛虫業界最速です。数センチの毛虫が分速2メーターくらいの速さで歩けます。例えば身長170センチの人間に換算して考えてみると、時速40キロくらいで匍匐前進しているイメージですね。

          なかなか可愛いやつです。毛深いのでかぶれそうに見えますが、まったく無害です。

           嫌われ者の蛾の世界にもきれいだったり、可愛かったりするやつがいるものです。

           

           

             文責・藤本邦彦

           

           

           

          | 生きもの | 21:47 | comments(0) | - |
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